医療法人社団創順会理事長の櫛山です。
梅雨らしく朝からしとしとと細かい雨が降っておりましたが、外を見ると今はやんでますね。
日中は外に出ることがあまりなく、外が見える窓もないので、天気の様子が全く把握できていません。。
梅雨の時期は子どもにとっては外で遊べないので嫌いな季節かもしれません。私もそうでしたが歳を重ねるとそうでもなくなりました。
千葉県松戸市にある紫陽花寺を知ったからです。本土寺といいます。圧巻です。
鎌倉には有名な明月院がありますよね。雨上がりにときに行くと色が鮮やかでゆったりした時間を過ごせます。
休日に行くと混んでますが、それでも行きたいところです。ちょうどいまは見ごろだと思います。
本土寺、松戸というマニアックなところにありますが、一見の価値ありです。
マニアックといえば私が日々診療でこだわっている部分があります。それは・・・
”仮歯”
です。
は?
と思われるかもしれませんが、仮歯を入れるということにはとても重要な意味があります。
本物が入るまでの間のごく短期間で不要になってしまう、歯を削ったところにはめておくものです。
われわれ歯科用語ではテックとかテンポラリーとかプロビって呼びます。
それにそれほどの意味が?
何故重要か。
もちろん見た目を損なわないためにいれます。
しかしそれだけではなく歯が動かないように固定しておく。歯肉の治りを待つ。かみ合わせの状態を確認する。
というように色々な意味があります。
もし仮歯を入れないと周りの歯は動いてしまいます。歯は隙間を埋めようとしてしまうんですね。たった1週間でも動いてしまいます。
ツルツルに研磨された仮歯が入っていると歯肉の状態が格段に良くなります。
噛み合わせに問題がある場合には仮歯で微妙な感覚を取り戻してもらいます。
何よりしっかりした仮歯を使ってもらうと本物をスムーズに受け入れてもらえます。
というように仮歯を入れない治療は私は好みません。
そんなところに密かにこだわったマニアックな部分です。。。
私は卒業後すぐに霞が関ビルにあった卒後研修期間で3年間学びました。
そこの理事長はかみ合わせの研究や義歯について日本のトップを走っていた方でした。
午前中はその先生から講義を受け、午後は実際に患者さんを診る。
その後診療が終われば型どりしてできた石膏模型から自分で被せ物も作っていました。今は技工士さんにお任せしていますが。。
その3年間で鍛えられた咬合学、噛み合わせ理論。仮歯にも応用しています。
霞が関の理事長はきれいな仮歯をいつも作っていました。患者さんから「ずっとこの仮歯でいいわ」と言われるぐらいのほんとにきれいな仮歯でした。
それをまじかで見ていてからだと思いますが、その当時からずっと、できる限り本物に近い仮歯を作るように心掛けています。
素材がプラスチックなんでそもそも全然違うのですが。。
でも最近はよく患者さんから言われます。
「ずっとこの仮歯でいいわ」
霞が関の恩師には到底及んでいませんが、もっとたくさん皆様に仮歯の間でも快適に過ごしていただけるようにいつも精進しています。