院長紹介
櫛山 貴史(クシヤマ タカフミ)
略歴
昭和47年12月30日生まれ
桐蔭学園高等学校卒
九州大学歯学部卒
日本歯科研究研修協会勤務
横浜市内、都内 歯科医院勤務
平成21年11月より山内歯科室勤務
平成25年1月東池袋くしやま歯科医院開設
所属
国際インプラント学会(ICOI)
日本口腔インプラント学会
日本歯周病学会
日本顎咬合学会 認定医
JIADSクラブ会員
IKB
院長インタビュー
東京都豊島区東池袋の超高層ビルに囲まれた一角に、「東池袋くしやま歯科医院」はある。クリニックから出てくるのは、スーツ姿の人から杖をついたお年寄りまでさまざまだ。診察後に訪ねてみると、スポーツマンの櫛山貴史院長(41)がからっとした明るい笑顔で迎えてくれ、クリニックや患者さんに対する思いを語ってくれた。
――今、一番興味のある診療内容は何ですか。
歯の矯正ですね。自分の歯のように使えるインプラントを普及させているうちに、矯正の重要性を改めて感じるようになりました。もちろん歯並びが良くなるので、審美的な意味でも矯正は効果があるのですが、それだけではない。歯を抜いたりすると、その周囲の歯が倒れてきてしまって、掃除がしにくくなっていきます。そこから虫歯になったりして、どんどん歯が弱くなってしまうのです。そこで矯正によって周囲の歯を立て直し、きちんと空いたスペースにインプラントをすると周囲の歯もあまり痛まない。なるべく多くの自分の歯を長く使ってほしいと考えていますので、インプラントだけではなく矯正を上手く取り入れていけたらと考えています。
――インプラントは、もともとかなり力を入れているのですよね。
そうですね。外部の保証会社に委託して、10年間の保証をもうけました。「高額なインプラントをして、いつまでもつのか」という患者さんの素朴な疑問から生まれた制度です。よくありがちな自分のクリニックだけの保証だけではなく、全国の病院と提携しているので転勤があっても安心です。実際、最近も大阪から来た方のインプラントを治しました。サラリーマンの方もかなり来院されますので、その方たちには特におすすめです。
――特にどんな方に来院をおすすめしたいですか?
歯医者が怖い、あまり行きたくないと思っていた方は、是非足を運んでいただきたい。「あ、意外に大丈夫なんだな」と思っていただけるはずです。今は、痛みなく治療できる技術がたくさんあります。これは自慢なのですが、私の麻酔は「痛くない!」と評判なんですよ(笑)。まずは明るいスタッフが、笑顔で迎えますので、安心してください。
――明るくて、いかにもスポーツマンという雰囲気の櫛山院長ですが、そもそも歯科医になろうと思ったのはいつ頃ですか?
小学生の頃には、何となくなりたいなと思っていました。
――小学生とは、ずいぶん早くから考えていたのですね。
父親の転勤についていき、小学5年生から中学2年生まで海外で過ごしました。長く暮らしていると、やはりそこで歯医者にかからなければならない時もありますよね。でも「ズキズキします」とか「キーンとします」って、どうやって現地の医師に伝えたらいいのか分からない。結局治療法は変わらないのかもしれないけど、患者としては「この人ちゃんと分かってくれているのかな」と不安になってしまう。そんな時に「ちゃんと自分の症状を伝えられて、理解してもらえる医師がいるといいな」と思ったのが、初めて歯科医を意識したきっかけです。
――具体的に歯科医を目指し始めたのはいつですか?
高校生の頃には、はっきりとした目標になっていました。理系の学科が得意だったこともあって、大学も歯学部を選ぶことができました。
大学では、国家試験突破を目指して勉強が中心の生活ではありましたが、小学生からやっていたサッカーにも熱心に取り組んでいました。歯学部の中に、独自のサッカー部があったんですよ。みんな将来は歯科医師になろうとしていた友人たちだったので、お互いに刺激になりましたし、今でも良い仲間です。歯科医としては、「街にある歯医者さんになろう」というイメージを漠然と持っていたぐらいです。青春を謳歌したといいますか(笑)。
――そのサッカー部が縁で、大学を卒業してから歯科技術を磨く修行にいかれるんですよね。
はい。国家試験をパスして大学を卒業し、東京に戻ってきて、ある歯科クリニックに通い詰めました。サッカー部の先輩方が代々引き継いできたものです。1年間、無給というかこちらが授業代を払うんです。すごい技術をお持ちの先生で、今は当たり前になっているセラミック素材の歯を10年以上前だった当時から扱っていました。
その1年間は、ほぼ毎日終電帰りの生活です。始まって半年はひたすら座学で、削った後の歯にかぶせるものの作り方や、歯の神経の削り方などをおさらいしていました。当時でも珍しかったのですが、そのクリニックではかぶせものも自前で作っていたのです。虫歯を削って、時には神経を削ったりして、さらにかぶせものを作ってかぶせるところまですべて自分のクリニックでやりました。
――かぶせる銀歯のようなものは、普通は歯科技工士さんが作るのですよね。
そうです。今のクリニックでは歯科技工士さんが作ってくれていますが、自分でも実際に作ったことがあって良かったと思うことばかりです。技工士さんが作ったかぶせものを患者さんに着ける時、上下のかみ合わせをみて高さとかを調整しなければなりません。もちろん理論は大学で学びますし、実習もあります。でも、このクリニックで実際に自分の手で作り、かぶせるところまで経験したことで、かみ合わせの細かい点にまで気づくことができ、よりスムーズな調整ができるようになったと思います。そういう意味で、診療中は毎日このクリニックのことを思い出しますね。
――お忙しい毎日ですが、休日はどうされていますか。
息子が2人おりまして、まだ小さいのでなるべく一緒の時間を過ごせるようにしています。ちょっと近くの公園で遊んだり、買い物に行ったりと、特に何をしているわけではありませんが、リフレッシュにはなりますね。あと、妻も歯科関係の仕事をしているものですから、子どもの歯の仕上げ磨きは完璧にしています。歯科医師の子どもの歯に、虫歯を作るわけにはいかないと思って(笑)。幸い、今のところ虫歯ゼロを達成できていますよ。
――お子さんと過ごしている日々がエネルギーになっているのですね。
そう思います。そして患者さんに接する時にも、「自分の子どもだったら、家族だったらどうするだろう」とよく考えるようになりました。もちろん、独身の頃からそう考えてはいましたが、子どもが出来たことでよりリアルに想像出来るようになった気がします。「自分の子どもだったら」と思うことで、その時点で最善と思える治療をするでしょうし、なるべく長く自分の歯を使ってもらいたいと考えます。そして少なくとも、患者さんが辛いだけの無茶な治療はしないでしょうね。
――普段の診察で気をつけていることはありますか。
そもそも歯科医を目指したきっかけが、「ちゃんと良く話を聞いてくれる医師に診察してもらいたい」ですから、きちんと時間を取って患者さんのお話に耳を傾けています。同じ治療をするのでも、「分かってもらっている」という安心感があるのとないのとでは全然違うことを身をもって知っていますから。
あとは、「スタッフがいてこその自分」だと思っています。チームを大切にしてこそ、最高の治療を患者さんにお届けできると常に考えています。うちのスタッフは、すごく患者さんへの対応が優しいですよ。本当に自慢ですね。スタッフの笑顔が絶えないクリニックって、ちょっと良いと思いませんか?
――そうですね。今後はどんなクリニックにしていきたいと考えていますか?
周辺には新しい建物がたくさん出来て、昔から住んでいる地元の方もいれば、引っ越して来た方もいる。昼間はサラリーマンも多いです。いろんな方がいるので、求められていることも幅が広い。インプラントやセラミックなど歯科技術も日進月歩の進化をしています。ですから何でも学んで、出来る限り患者さんのニーズに応えられるクリニックにしていきたいと思っています。スタッフも自分も、講演会や講習会に積極的に足を運んでいけるようにしたいと思います。